診療実績

 当院には11室の手術室があり(ハイブリッドルーム1室を含む)、年間4500例を超える手術麻酔を管理しております(Fig.1)。

 また、抗血栓療法により硬膜外麻酔が適応とならない症例が増加しており、超音波ガイド下末梢神経ブロックによる鎮痛も積極的に行っております(Fig.2)。

 

【Fig.1 年間麻酔管理症例数(2013~2017年)】

【Fig.2 全身麻酔の内訳(2017年)】

 

帝王切開

 当院は高知県唯一の総合周産期母子医療センターとして、産科、小児科(新生児科)、小児外科と連携し、24時間体制で母体搬送・新生児搬送を受け入れています。

 帝王切開術数は年々増加傾向にあり、2017年度は431件、うち緊急帝王切開術は135例、全身麻酔を必要とする超緊急症例は7例でした。

【分娩数・帝王切開件数の推移】

 

心臓血管外科

 心臓血管麻酔専門医が3名在籍しており、心臓血管麻酔専門医認定施設にも申請中で、近日中に認定される予定です。

 麻酔専門医の習得には十分な症例数がありますし、心臓血管麻酔専門医の習得にも必要な症例数を経験することができます(先天性心疾患については症例数が不足した場合は、岡山大学病院での研修を斡旋しています)。

 

【心臓血管外科症例の内訳(2017年)】

TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)

 年間約20例のTAVIを、多職種が連携したハートチームで行っています。

 麻酔科も、TAVIもしくはSAVRの手術適応を決定するための術前診察を行ってから術前ハートチームカンファレンスに参加し、術中麻酔管理・術中TEE・ICUでの術後管理を行っています。

 デバイスは、SAPIEN Ⅲ(Edwards)とEvolut R(Medtronic)を選択できるため、術前カンファレンスで症例に合わせて決定しています。

 術中は、JP-POT認定資格をもつ麻酔科医2名で、1名が麻酔管理・1名がTEEを担当し、協力しながら全身麻酔管理を行っております。

 

消化器外科

 2017年度の症例数は約1100例でした。肝胆膵外科の症例数が豊富で、食道手術や生体腎移植も行っております。

 

呼吸器外科

 2017年度の症例数は約180例で、専門医の習得に十分な症例数があります。

 また術後鎮痛法として、硬膜外麻酔以外にも、超音波ガイド下で傍脊椎ブロック・肋間神経ブロック・前鋸筋膜面ブロックなどを積極的に行っております。

小児麻酔

 小児専門病院での勤務経験者(2名)や小児麻酔認定医(3名)が中心となって、小児外科・耳鼻咽喉科・形成外科・整形外科における小児麻酔の管理・指導を行っております。

 2017年度の6歳未満の症例数は200例で、専門医の習得に十分な症例数があります。

 そのうち新生児症例は17例(肥厚性幽門狭窄2例、鎖肛4例、髄膜瘤5例、腸閉鎖3例、腸回転異常1例、胎便性腹膜炎1例、先天性水頭症1例)で、その他に横隔膜ヘルニア・先天性胆道拡張症・肝芽腫・尿道下裂・漏斗胸・LPEC(腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術)なども行っています。

外傷

 当院は ”3次救急病院”に指定されており、骨盤骨折・脊髄損傷などを含めた多発外傷症例が多数搬送されてきます。ハイブリッド手術室で、放射線科医による経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)を行いながら、麻酔管理を行うこともあります。