高知医療センター麻酔科、集中治療科は、令和6年1月現在、20名の麻酔科医が在籍し、手術室における麻酔管理・ICU管理・ペインクリニックに携わっています。
1. 手術室
手術室は 11室(ハイブリット手術室1室を含む)で、年間7000例以上の手術を行っており、そのうち麻酔科管理の全身麻酔症例は、約4200例です。
当院での手術は、消化器外科や整形外科はもちろん、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、耳鼻咽喉科、小児外科など多くの診療科にわたります。手術にかかる時間や手術が体に及ぼす侵襲も様々ですので、それぞれの手術ごとの内容を把握し、手術に応じた麻酔が提供できるよう心がけています。
予定手術に加えて、緊急手術の麻酔も毎日のように行っています。当院は、3次救急病院に指定されており、高知県全域から365日昼夜を問わず、たくさんの救急患者様が搬送されてきます。直ちに手術を行わなければ救命できない患者様も中にはおられるので、私たち麻酔科医が24時間365日常駐して、数多くの緊急手術の麻酔に対応しています。
2. 集中治療室(Intensive Care Unit: ICU)
手術室と同じ3階にあり、病床数12床(フロア4床、個室8床)のsemi-closed ICUです。現在3名の集中治療専門医を擁し、日本専門医機構の集中治療科専門研修施設に認定されています。
主な診療内容は、救急外来を受診し集中治療を必要とする患者さん(敗血症性ショック、中毒疾患、心肺停止、脳血管疾患、多発外傷、冠動脈疾患、大動脈解離など)、外科大手術後(心臓手術、食道・肝胆膵、肺等の悪性腫瘍手術、脳神経外科手術など)、院内急変への対応で、ICU専任の医師が24時間365日常駐し、他の専門スタッフと伴に患者さんに寄り添い、呼吸管理(人工呼吸)、循環管理(Impella、ECMO等の補助循環を含む)、感染コントロール、栄養療法、リハビリ、血液浄化等の管理を行っています。
”一日でも早く” 患者さんの状態を良くできるよう、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士、歯科衛生士が一丸となって、医療の質の向上に取り組んでおります。